引用元:任天堂

『MOTHER3』の発売から15年

2021年4月20日は、ゲームボーイアドバンスソフト『MOTHER3』の発売日からちょうど15年です。
任天堂にとって初めてのRPGである『MOTHER』シリーズの(現時点での)最後の作品であり、日本一開発が難航したタイトルとして有名です。内容に関しても、ファンの間で賛否両論を巻き起こしました。

日本一開発が難航したゲーム

『MOTHER』シリーズの概要については、過去に『MOTHER2』を記事にした際に詳しく書いていますので、ソチラをご覧ください。
『MOTHER3』は開発から発売までが非常に長かった作品として有名です。
1994年にスーパーファミコン用ソフトとして開発が始まりますが、なかなかうまく進まず、1997年にNINTENDO64用ソフトにする事に変更。が、それでも上手く進まず、2000年には開発中止にまでなってしまいます。
2003年に奇跡的に再び開発が始まりますが、その時はゲームボーイアドバンス用ソフトになっていました。そしてそれから更に3年を経て2006年にようやく発売されました。
実に最初の開発から12年もの歳月を経ての発売となったのです。

内容も賛否両論

ゲームデザインはこれまで同様コピーライターの糸井重里氏が担当しており、MOTHERシリーズの特色とも言える、やたらと哲学的な事を言う個性的なモブキャラや、ひねくれているけど憎めない敵キャラ、印象的なBGMなどは健在です。

しかし、その一方で冒頭で主人公の母親が死亡し、家族が離散してしまうなどダークな展開が非常に多く、また、これまでの定番だった「音楽を集める」という要素が無いなど、これまでのシリーズとはかなり違った作風になっており、ファンであっても賛否両論ある作品となっていました。

また、本作の黒幕は『MOTHER2』に登場したあるキャラクターであり、『2』を最後までプレイしていないと若干意味が分からない事や、本作のエンディングは非常に「曖昧な形」になっており、各プレイヤーによってどうとでも解釈できるモノになっているのも、賛否がありました。

と、色々と紆余曲折ある作品となりましたが、ゲームとして破綻はしておらず、「癖のある名作」として記憶に残る事となりました。

現在はプレミアソフトに

先ほどAmazonを見てみた所、新品が14,340円、中古でも4,180円と、15年前に発売されたゲームボーイアドバンスソフトとしてはかなりのプレミア価格になっています。上記のように賛否あった為、爆発的には売れなかった事、その後あまり移植されなかった事が原因だと思われます。
ただ、筆者個人の考えとしては、5,000円くらいの価値は十分にある作品だと思うので、気になる方は中古でも良いので買ってプレイしてみてほしいなと思います。

【公式サイトはコチラ(まだある)】