PC出荷台数、記録更新

リサーチ会社MM総研の発表したデータによると、2020年のパソコン(デスクトップ・ノート両方合わせて)の出荷台数が1591万台に達し、データを取り始めた1995年以降、最高記録を更新した事が明らかになりました。

最高記録達成の理由

日本の人口が約1億2000万人。出荷台数1591万台という事は、10人に1人は新しいパソコンを買ったという計算になります。そう考えると凄い数ですね。
何故ここまで数字が増えたのか、一番の理由はやはり新型コロナウィルスによるライフスタイルの大きな変化が挙げられます。特にテレワークなどで会社以外の場所でパソコンを使う機会が大幅に増え、新しいパソコンに買い替える人が増えました。
逆に法人でのパソコンの購入は減少しています。

そして、もう1つ大きな増加の原因が「GIGAスクール」です。GIGAスクールとは「パソコンを使った学校の授業」の事です。今は学校でもパソコンを使って授業をする時代になりました。とは言え、まだまだ普及率は高くないのですが、2020年は新型コロナの影響もあり、その傾向が加速しました。1591万台の内、実に305万台がGIGAスクール向けのパソコンでした。

個人向けパソコン:472万台(11%増加)
法人向けパソコン:814万台(02%低下)
GIGAスクール:  305万台(19%増加)

メーカー別では、NECレノボが34%とトップシェアを達成しています。

2021年はどうなる?

パソコンの価格はピンキリですが、とは言ってもそう1年に何度も買い替える物ではありません。2020年がこれだけ増えた半面、2021年は新しい購入が無く、減るのではないかと予想されています。
スマホと違い(スマホも近年この傾向が強まっていますが)、パソコンは「新機能」によるインパクトはもうほとんど無く、スペックの高さだけが注目されている状態です。故にパソコンに疎い人からすると、新しいモノが発売されても数字の増加以外にインパクトが無く、興味を持ちにくいモノになっています。
これからパソコン市場がどうなっていくのか、気になる所です。