引用元:Smooz公式サイトより

疑惑のブラウザが突然終了に

利用者の閲覧情報などを外部に送信しているという疑惑が持たれていたスマホ用ブラウザ「Smooz(スムーズ)」がサービスを終了する事を発表しました。
突然の発表に戸惑いの声が上がっています。

Smoozとは?

「Smooz」はアスツール株式会社が開発したスマートフォン向けのウェブブラウザです。2016年9月からサービスを開始しました。
ウェブブラウザとしては後発組になりますが、スマホでウェブサイトを効率良く巡回する事を重視して作られていたのが特徴的で、片手で入力できたり、AIによる検索単語予測などが盛り込まれていました。
また、画面上に表示されてるサイトを利用したり、検索をしたりする度にポイントが貯まり、それをAmazonギフトなどに交換する事ができるサービスもありました。
他、別途月額サービスがあり、広告の除去や2画面で表示ができるなどのサービスを受ける事ができました。

出だしは好調で、2016年の「App Store Best of 2016」にも選ばれ、2020年1月の時点で利用者は210万人に上っていました。

検索情報を外部に漏らしている?

問題が起きたのは2020年の12月に、「Smoozは閲覧情報をすべて外部に漏らしている」と書かれた個人のブログでした。
こういった記事は真偽も含めて数多くありますが、今回のブログは内容がかなり細かく、ネット上では信ぴょう性があるものとして受け止められました。

その記事によると、アスツールが「アプリの設定や閲覧情報を取得している」「プライベートモードにしても情報の取得を続けている」と言った事が分かったとする内容でした。
通常、これらの情報は「個人情報」に当たる為、例え管理している会社の人間であっても、閲覧できないようになっているのが普通です。もしも、管理会社の人間が意図して情報を収集し、それを確認して外部に流していたら、それは大変大きな問題と言えます。

これに対してアスツール側は、記事のレコメンドをする(利用者におススメ記事を自動で出す)ために行動履歴を取得している事は認めた上で「プライバシーを侵害するデータの収集を目的とするものではない」と返答しました。
しかし、プライベートモードでも一部情報を取得していた事が分かり、修正を行ったとも返答。

データをサーバ側で処理するのではなく、ユーザーのスマホ側で処理するなどの修正を行ったものの、同じブログにて更なる問題を指摘され、20日に突然アプリの配信を停止。23日にサービスが終了する結果となってしまいました。

データが本当に外部に流出していたのかは分かりませんが、このあまりの急展開にネットでは「やっぱりしてたのではないか?」と言った意見が散見されていました(アスツール側は流出は無かったと回答)。

なお、月額サービスなどに対する返金対応は今後行うとの事です。

【SMOOZ終了のお知らせ】