引用元:日本ファルコム

あの「イース」を忠実に移植!

今なおシリーズが続いている日本ファルコムの名作アクションRPGゲーム「イース」の「Ⅰ」と「Ⅱ」がX68000に忠実に移植される事が発表され、話題になっています。
今まで数多くのPCやゲーム機に移植されてきた「イース」ですが、令和に今になってX68000に移植されるというのは、何とも異例な事と言えます。

イースとは?

「イース(Ys)」は1987年に日本ファルコムから、PC-8801などのPC向けに発売されたアクションRPGゲームです。
当時はまだまだパソコンが珍しい時代でしたが、初心者でもプレイしやすい内容や印象的なBGMなどが好評を博し、日本ファルコムの看板シリーズになっていきます。
その後、様々な種類のパソコンに移植されていき(当時はまだWindowsなどのOSが広まっていなかった)、更にはファミコンなどのゲーム機にも移植されました。
翌年の1988年には「イースⅡ」が発売。物語としては「Ⅱ」で完結をする為、現在は主に「Ⅰ」と「Ⅱ」をセットにしたモノが売られています。

PSP「イースI&IIクロニクルズ」デモムービー

※オリジナル版の公式動画は見つかりませんでした(汗)。

X68000とは?

一方のX68000とは、1987年にシャープが発売したパソコンです。当時としてはかなりのスペックを有しており、80年代後半から90年代前半までのホビーパソコンの一旦を担いました。特に「イース」のようにパソコンでゲームをプレイするコアなユーザーから好評を得ていました。なお、このシリーズ自体は1995年をもって終了しています。
「イース」自体も1991年にX68000に移植されています。ただ、マップが一部変わっていたり、イベント画面が実写風になっていたりと、オリジナル版とは大きく異なっており、当時から賛否両論がある物でした。

30年の月日を経て忠実移植!

今回話題になったのは「イースⅠ」と「Ⅱ」をX68000に向けて「忠実に再現した」移植版が、約30年の歳月を経た令和の今になって発売される事になったからです。値段は8,800円で、発売日は2021年3月を予定、メディアはなんと5インチと3.5インチのフロッピーディスクです。
発売は秋葉原でレトロゲーなどを販売している「BEEP」です。何ともBEEPらしい企画だと思います。

今、X68000が現役で動いている家などほとんど無いはずです。普通の家庭ではまず意味の無い発売だと言えます。純粋にイースⅠとⅡがやりたいならば、上に動画を掲載したPSP版を買った方がよっぽど有意義と言えるでしょう。PSP版の方がグラフィックもずっとキレイですし。
しかし、こういうネタこそガジェット好きにはたまらないモノと言えます。筆者もX68000が現役だったらきっと買っていたと思います。
もしもX68000が現役の方がいたら、是非とも買ってみてはいかがでしょうか?

【BEEP公式サイト】
※12月1日現在、まだ予約は始まっていない模様です。