フロッピーディスク

まだフロッピーディスクを使ってた!?

各地の地銀(地方銀行)でフロッピーディスクの使用が次々と終了しているそうです。読み取り装置の製造終了などが相次いでいる為、使用をやめてネットバンキングなどのデジタル化を進めていくとの事。
令和の時代に未だにフロッピーディスクを使っていたのかと驚く人もいるかと思いますが、実は会社などでは今だにフロッピーを使っている所も多いのです。

まだまだ使われているフロッピー

筆者が20年前に初めてパソコンを買った頃は、しっかりとフロッピードライブが付いており、実際によく使っていました。しかしそれから年月が経ち、今、家電量販店に置いてあるパソコンを見てみても、フロッピードライブなど付いていません。周辺機器として外付けのフロッピードライブなら見つけますが、お世辞にも人気商品とは言い難いです。

個人レベルのパソコンではフロッピーはもはや化石と呼んでも差し支えないほど使用率が減っています。しかし、今回のニュースのように企業などでは未だにフロッピーが現役で使われ続けています。何故なのでしょうか?
今回のニュースで取り上げられている山形銀行、広島銀行、きらやか銀行などは(統合などによって名称が変わっていたりしますが)、どこも数十年に渡る非常に長い歴史を持っています。そうなると、顧客の情報なども非常に古いモノがあります。
それらのデータは手書きから始まり、80年・90年代になりフロッピーへと移っていきます。しかし、そこから更なるデジタル化が進んでいないのです。
地銀以外にも鉄道会社・バス会社なども非常に長い歴史がある為、フロッピーディスクが現役で使われていると言われています。
使い勝手が良かった事、未だに市場で売られている事などがその理由として挙げられます。

徐々にやってくる新しい波

しかし、時代はDVD-ROM・Blu-ray、更にはクラウドサービスなどに移りつつあり、保存できる容量が少ないフロッピーディスクは、既に過去の産物となっています。国産のフロッピーディスク自体も2011年に生産を終了しています。ただ、100円ショップなどを見るとまだ売っていたりするので、海外などではまだ生産しているのかもしれませんが。

ドライブも次々と生産を終了しており、おそらく後数年の内に生産は終わるものと見られます。そうなると修理なども難しくなり、フロッピーを使い続けるメリットは無くなるわけです。

古い物が無くなっていくのは残念でもありますが、効率化を考えればこの移行は当然と言えば当然の流れと言えます。
もしかしたら、今後フロッピーディスクやドライブが高値で売り買いされる時代になる、かもしれません。