顔文字ぴえんが商標出願される

ぴえんが商標出願される!?

「2020年上半期インスタ流行語大賞」流行語部門の1位にも選ばれた人気の顔文字「ぴえん」について、とあるアパレル会社が特許庁に商標出願を行っており、物議を醸しています。
もしも出願が通ってしまった場合、この会社に許可を取らないと今後は使えなくなってしまうかもしれません。

ぴえんを商標出願ってあり?

「ぴえん」は悲しい気持ちを表す顔文字です。2018年頃から人気が出始め、特に若い世代から人気が波及、現在は文字の業界規格「ユニコード」やiOSの顔文字としての利用されています。

今回「ぴえん」を商標出願したのは「ブランチ・アウト」というアパレル会社。しまむらやイオンリテール、ドン・キホーテなどにアパレル商品を販売していると言います。
「ブランチ・アウト」によると、「ぴえんを使った商品を作ってほしいと依頼があり、調べたが権利が不明の為、自分達で出願をした」との事。
仮に通ったとしても独占的な活用は考えておらず、あくまで自分達が作る商品を守る為としています。

今現在、まだ結果は出ていませんが、インターネット上では「これはありなのか?」と言った否定的・懐疑的な意見が多く出ています。

過去にも似たような事例が

今年(2020年)は過去にも似たような事例がありました。
新型コロナウィルスの蔓延によって注目を集めた疫病退散の妖怪「アマビエ」が大手広告代理店の電通や、製菓会社によって出願されました。電通は批判を受けて自ら取り下げ、製菓会社に関しても最終的には却下される結果となりました。

今回の「ぴえん」も誰が元なのかハッキリとは分からず、そして今は誰もが広く自由に使っている為、権利を主張するのは難しいと言えます。ただ、アマビエの時の製菓会社と同じく、今回も独占的に使いたいという理由からではなく、あくまでも自分達の商品作りの為としているので、仮に通ったとしても、おそらく厄介な事にはならないと予想されます。