概要

日本で最も有名なアニメーション製作会社スタジオジブリが、自社のアニメ映画の場面写真400枚を無料提供しました。
株式会社スタジオジブリ代表取締役の鈴木敏夫氏の直筆のメッセージによると「常識の範囲内で自由にお使い下さい」との事。
アニメや映画、漫画、ドラマと言った作品は著作権の問題で、表紙は良くても「中」に関しては、自由にネットやテレビなどで公開できない事が通例でした。
今回はあくまでジブリ側が用意した物限定とはなるが、それでも日本有数のアニメ会社の判断としてはかなり異例で太っ腹な判断だと言えます。

提供された作品を写真と共に紹介!

「千と千尋の神隠し」(2001年)
2020年9月現在、日本の映画の興行収入で第一位となっている名作中の名作。
10歳の少女千尋がふとした事から神様の通う湯屋で働く事になる物語です。
画像は冒頭で、千尋のお父さんとお母さんがモリモリ食事をするシーン。お父さんが食べているブヨブヨした物が一体何なのか、気になった方も多いはず。

「ゲド戦記」(2006年)
アーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』の主に第3巻の「さいはての島へ」を原作とし、宮崎駿の絵物語『シュナの旅』を原案とした長編アニメーション映画。監督は宮崎駿監督の息子の宮崎吾朗氏。
ヒロイン・テルーを演じた手嶌葵氏の歌う「時の歌」も話題になりました。

「崖の上のポニョ」(2008年)
海沿いの街を舞台に、人間になりたいと願う魚の子・ポニョと少年・宗介の物語。
絵本のような温かみがありながら迫力のある映像が特徴的な作品で、主題歌「崖の上のポニョ」は紅白歌合戦でも歌われました。

「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)
メアリー・ノートンの著書『床下の小人たち』を原作とした、小人・アリエッティと、病弱な青年・翔の交流を描いた作品。監督は「マロ」の愛称で知られる米林宏昌氏。
ナウシカと双璧をなす、ジブリ屈指の美少女キャラ・アリエッティの生き生きとした姿が可愛らしい作品です。

「コクリコ坂から」(2011年)
佐山哲郎の原作、高橋千鶴の作画による日本の漫画を共にした若き青年・風間俊と少女・松崎海の恋愛模様を描いたラブストーリーアニメ。「ゲド戦記」と同じく、監督は宮崎駿監督の息子の宮崎吾朗氏。

「風立ちぬ」(2013年)
戦闘機「ゼロ戦」を開発した航空技術者・堀越二郎を主人公としたラブストーリー。タイトル及びストーリーは作家堀辰雄の小説からの由来との事。2020年9月現在、宮崎駿氏の最新監督作品。
「ゼロ戦を作った男の話」として当初は批判的な意見もあったものの、現在は評価されている作品。

「かぐや姫の物語」(2013年)
日本の古典話「かぐや姫」の物語を非常に独特なタッチで描いた作品。監督は宮崎駿氏の盟友で、今は亡き高畑勲氏。
ストーリーそのものは原作に沿っているものの、1枚絵が動いているかのような他に例を見ない映像が話題になりました。

「思い出のマーニー」(2014年)
提供された作品の中では最も新しい作品。ジョーン・G・ロビンソンによる児童文学作品を映像化した物。監督は米林宏昌氏。
2人の少女の心の交流を丁寧に描いた、これまでのジブリにはない関係性が魅力的な作品です。

他の作品は?

ジブリの中でも屈指の人気を誇る「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」「風の谷のナウシカ」と言った作品は今回は提供されませんでした。
ただ、公式HPでは「今月から」とあるので、今後第二弾・第三弾と言ったモノがあるのかもしれません。
次はどんな作品が提供されるのか、楽しみですね。
筆者はパソコンやスマホの壁紙に使いたいと思います!

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